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新発見!オーストラリア「木のぼりカンガルー」

オーストラリアの「動物」というと何を想像されますか?

まずカンガルー、そしてコアラ。この国オーストラリアへのイメージを代表する
動物がこの二つだろう。この国にしかいない特別な動物たちである。

ところがこのケアンズのある北QLD州には、世界でも貴重でここにしかいない
動物がいるのを知った!

それが「木のぼりカンガルー」である。
(オーストラリア人でも、ケアンズの人間でもまだまだ知られていない動物。)

木に登るカンガルー?そう、、木の上で生活する動物で、ケアンズから約1時間
ほどのテーブルランド高原地帯にしか存在しない、そして絶滅の危機にさえさら
されている貴重な動物、、、それがラムホルツ・ツリー・カンガル-。

そして、世界でもこのケアンズのテーブルランドでしか遭遇できない本当に貴重
で、我々がどうしても守っていかないといけない動物の生態系である。

かわいくて、でもとろくて、木のぼりカンガルーのくせに、よく木から落ちる、
クマのような顔をして、ながーい尻尾で木の上でバランスをとるこのラムホルツ・
ツリー・カンガルー、、、、、ケアンズのテーブルランドにしか生息しない貴重
で、どうしても守ってあげたい動物、それがラムホルツ・ツリーカンガル-とい
うどうみてもカンガルーには見えない、貴重なカンガルー。

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木のぼりカンガルーは、普通のカンガル-と異なり「群れ」で生活しない。
そして木の上で生活する貴重な動物。

世界でも10から13種類しかないと言われており、それは分類する区分
から異なるが、とにかくオーストラリアしかもこのケアンズの位置する
北クウィーンズランド州とお隣の国ニューギニアにしか生息しない非常に
貴重な動物である。

オーストラリアに生息するのは2種類。ラムホルツ・ツリー・カンガルーと
ベネット・ツリー・カンガルー。ベネットは、デインツリーからクックタウンま
でに生息するが、ラムツホルツはケアンズから1時間のアサートン高原だ
けに存在する。

木のぼりカンガルーは、木の実や果実、木の葉などと採食するが、とても
繊細な動物で、自分の生活圏での木々が開発のため伐採されても、通常
の他の動物のように餌場を求めて、移動することなく、そのまま食べ物が
なくなっても離れないという非常に自分のテりトリ-だけに生活するシャイ
な動物。だからこそ、自然環境の保護が求められている。

今回、某あたらしい動物ツアーを主催する「テーブルランドの自然と動物
が大好き」というオーストラリア人と日本人の数人の人たちにであったの
がきっかけ。

ツアーの売り込みというより動物と自然への愛情が感じられ、ラジオで紹
介したいという希望があり、藤井も自分でその自然と動物を体験してみた。

メインは「カモノハシ」「ワラビー」「テーブルランドの満天の星空」である
が、藤井が何とも興味を示したのは「木のぼりカンガルー」。

取材にあたり、ネットでいろいろと調べてみた。

日本語での情報はほとんどない。「カモノハシ」についてはそこそこ日本
語でもあるが、やはり英文の方が情報量が多く、たとえばWikipedia。

いつも情報検索で使うのだが、日本語だと「カモノハシ」は2ページでまだ
まだ情報収集中とのこと。英語だと11ページもある。「ホ-」「なるほど、、」
「えっ?そうだったの?」と、読めば、読むほどこの不思議な動物への興味
がわく。(これはまたの機会に記述。)

「木のぼりカンガルー」もそうである。日本語だとほとんど記述がないが、英
語だとあるある、、、、。

昨日、体験ツアーに参加したが、残念ながら藤井の一番のお目当ての「木
のぼりカンガルー」にはお会いできなかったが、本日のスタジオ録音インタ
ビューに備えて、ネットで集めたその英文の情報をよめば読むほど、そして
話を聞けばきくほど「守らなければいけない動物」という思いが強くなった。

とにかくその存在こそが貴重な動物だが、ニューギニアに生息する木のぼり
カンガルーと、テーブルランド、しかもその多くが私有地である植林にしか存
在しないというラムホルツ・ツリー・カンガルーはまったく姿も形も様相も異
なる不思議な動物である。

ラムツホルツは顔が黒く、手、足、そして身体の1.2倍ある長~い尾っぽ
の先までも黒い。カンガルーというより、顔はクマかたぬき?という非常に
愛嬌のある顔で、木の上で生活する癖にとてもノロマな動物。

昨日も木のぼりカンガル-を探していた隊長の懐中電灯に驚き「どさっ」と
ものすごい音で木から落ちた。そう、木の上で生活する癖に、木のぼりが下
手で、よく木から落ちるそうである。体重は7-9キロなので、イヤー、その
落ちる音も「ドサ-」とイヤー、痛かったんじゃない、、、という音だった。

通常、陸で生活するカンガル-は群れで生活し、数も簡単に繁殖するが、この
木のぼりカンガルーは、コアラと同じで特殊な植林が必要で、自然環境が豊か
な場所が必要なため、絶滅の危機に瀕している動物で、昨日、お邪魔した個人
の私有地(なんと180エーカー)でも、テリトリアルで非常に繊細な動物なの
で、数家族か数匹しかいないという貴重な動物である。

そうそう、普通のカンガルーは、ぴょんぴょんと前にしか進めない、しかもジャ
ンプしかできないが、この貴重で、シャイな動物「木のぼりカンガルー」は後ろ
歩きできるそうである。

つまり、「後ずさり」ね、、、。ビビったときに後ずさりできるんだな、、なんて
思った。走るスピードは時速30キロ程度で、普通のカンガルーは2倍の時速
60キロだから、「逃げるのも下手なんだ」とまたまた何とも愛情を注ぎたくなる
ドジな木のぼりカンガルーだ。

だいたい猫のくせに、お嬢様すぎる我が家のプリンセスMingチャンでも、棚か
らドサッと落ちることはない。(ま、彼女の場合は、高い棚に登ることすらない。
しかし、タオルふかふかのクローゼットや洗濯機にはいつもス二-ク・インする。
大好物のエビと同じで、自分の好きな事の為なら1m位はジャンプできるようだ。
昔、スパの回りをモンローウォークしていて、足をすべらし水に落ちた時はすごい
音でした。さすがの彼女のポーカーフェイスも、その後は無意味になりましたが、、)

このラムホルツ・ツリー・カンガガル-、、、どうして木の上で生活するように
なったか?それは木の上の方が、食べ物が豊富にあるからだろうと言われている。

そうだよな、、、あんなトロい性格だから、群れでは生きていけないし、生存競争
には勝てないんだろうな、、トロいから他のカンガルーに食べ物とられちゃうし、
走るのも遅いから、逃げることも遅いし、だからシャーないから木の上に生活する
ようになったんだろうな、、、、

でも超トロいから、木から落ちるし、登るのも、降りるのも超下手で時間が掛る。

ポッサムみたいに、同じように木の上で生活してても、さっと降りてきて、さっと
人間の手から食べ物取るなんて早業は、絶対に無理。

第一、超臆病な性格だから、木から下りてきて、人間の手から食べ物貰おうなんて
とんでもない!と思ってるだろうしね、、、万一の場合、すぐに逃げられないから
悪い人間に捕まるかもしれないし、、、ウン、それなら、人間には慣れない方がい
いな、、、悪い人間もいるからね、、、世の中には、、、。

でも、超ドジな動物だよな、、、、知能程度は高いはずなのに、、ドジだよな、、。

「Mingちゃんより上をいく、ドジだけど頭の良い動物が世の中にはいるんだ。」
なんて、このシャイなラムホルツ・ツリーカンガルーにますます親近感を感じた。

昨日、オーナーからCDを一枚もらいうけ、自宅へ帰って、すぐに画像を開い
てみた。静止画とビデオの両方があるが、何よりも感動したのが、昼間、訪れ
たそのとてつもない大きな敷地の家のすぐ横の木の上に、ある日、偶然いたの
で撮影したという「昼間」に撮影された「二匹」一緒の「貴重」な写真。

身体の1.2倍ある「長い尾っぽ」をまっスグ下に垂らし、木の枝の上にちょこ
んとその二匹はすわっていた。なんとも感動の1枚である。

ビデオを見ると、(別の日だと思うが)その木のぼりカンガルーが撮影している
オーナーをじっーと見ながら、目線が移動するのが面白い。

木のぼりカンガルーの脳は、身体に対しての大きさがかなり大きく、有袋類の
中では最大級だそうである。身体に対する脳の比率を示すEIでは、240~
280あるらしく、コアラが125程度らしいので、知能が高い動物と考えら
れている。

それにしても不思議なのが、何故、オーストラリアには保護団体やプログラムが
ないのか?ということ。

木のぼりカンガルーを検索していて、英語のサイトをみると、その多くが生息する
というニューギニアにはアメリカの保護団体がニューギニア政府と一緒になって
保護活動を行い、現地に責任者を配置し、地元の人たちへのこの動物への保護
教育、保護活動、そして世界中から集まる学者たちへの保護活動のための研究
を行っているが、オーストラリアにはそれがないそうである。

偶然だが、ニューギニアで保護活動をするその「木のぼりカンガルー保護協会」
の責任者二人のアメリカ人がYoutube(英語)で現地での活動を語っているビデオ
も見た。

オーストラリアにもそんな保護団体はあるだろうか?
と思いながら、調べる時間もなく、今日のインタビューになり、訊いてみると
なんと、この貴重な「木のぼりカンガルー」を守る保護団体はまだないそうで
ある。

「え、、、、コアラはあるのに、なんでこんな超貴重で、絶命の危機に瀕してい
る動物に保護団体がないの?」と思わず、信じられなかった。

その多くがケアンズから1時間のテーブルランドの高原地帯にしか生息せず、
しかもナイーブな性格のため、安全で、木々が豊富な私有地にしか存在しない、
そして、開発で伐採された木の中で、自分の家である木にたべる葉がなくなっ
て自分も一緒に命が絶えていく、、、それでもその場所から離れないという
本当に貴重な動物、我々、人間がどうしても守り抜かなければいけない貴重
な動物であるのに、、「何故?」と藤井の頭の中からこの?マ-クは消えない。

思わず、その動物ツアーを主催する二人にニューギニアの木のぼりカンガルーを
守る保護団体のアメリカ人二人のように、Youtube(日本語)でいいから、是非、
同じことをやるべきだとアドバイスした。

そうだ、、、あの180エーカーの私有地をもち、動物を愛し、木のぼりカン
ガルーを大切にしているオーナーのデニスとへザ-にもYoutube(英語版)を作り、
この超貴重な動物への理解を深め、保護への活動を呼びかけよう、、、と今、
これを書きながら思った。

明日はオーストラリアの休日だから、デニスとへザ-に電話してみよう!
英語と日本語、、、それぞれ、メッセージを伝えれば、Youtubeの効果はある
はずだ。(ひいては彼らの動物ツアーのビジネスにもつながるだろうが、何よ
りもテーブルランドの自然と動物を愛する彼らである。世界の人たちに紹介
したいと思う気持ちと守りたいという気持ちは同じはずだ)

藤井も初めて知った「ラムツホルツ・ツリー・カンガル-」。

ここケアンズでしか、テーブルランド高原のしかも、非常に狭い範囲で、限ら
れた植林、私有地でしかお会いできない、この超貴重で、どじで、あいらしい
木のぼりカンガルー。

ケアンズに来られたら、グレートバリアリーフより、コアラより、カンガルー
より、何よりも、一番に体験ツアーで是非、この貴重な動物との出会いへ挑戦
することをお勧めする。

保護をするには、まず「認知度」を上げなければ、、、知れば知るほど守りた
くなります。(コアラなんてもんじゃないですからね、、、)

本当に愛らしくて、何とか守ってあげたい!って思います、保障します、絶対!

2010/06/13(日) | 新発見!オーストラリア | トラックバック(-) | コメント(-)

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