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「海外視点」オーストラリア政権:ロッド首相orジュリア副首相

今日は、オーストラリアにとって大変な日になった。

地球の反対側のモロッコで、で国際捕鯨委員会(IWC)で物議がかまされ
ている一方、オーストラリア国内の政権では、予想外の展開となった。

ロッド首相は、オーストラリア歴史始まって以来、最大の人気を誇る首相
だった。長年のハワード首相ひきいる自由党に打ち勝ち、オーストラリア
の国民の代表として、何よりも2008年9月の世界不況を乗り切り、い
や、オーストラリアだけは大不況の波に飲み込まれることなく、素早い判
断と対策で、たった1年で国内景気をもとに戻したのがロッド政権だ。

世界の先進諸国の中で、オーストラリアだけが、あの世界不況からいち早
く乗り切った。

2009年10-12月には、豪歴史上始まって以来、初めての3ヶ月連続
での金利が引き上げ、すばやい景気の回復を示した。今年2010年3-5
月にもまた3ヶ月連続の金利引き上げを行い、景気の成長にともなう金利の
調整をおこなった。

誰よりも、素早い国政で、不景気から景気をもどし、何よりも「オーストラ
リア国民の将来」に重きを置く、労働党の党首であり、首相だ。

そのロッド政権が、明日、午前9時には大きな変革があるかもしれない。

今夜は、ロッド首相のプレスコンフェレンス、そして各局のレポートと夜
のTVは、注目の捕鯨問題より、大きな話題になった。

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ロッド政権は、ここほんの1-2ヶ月の間に、大きな政策変更を打ち出し、ここ
にきてロッドはとうとう主要な動労組合の支持率を失った。

ロッド首相に打撃を与えたのは、鉱山関係のTAXを大幅に引き上げるスーパー
TAXと地球温暖化問題への政策である。

今年は、選挙がおこなわれる大事な年であり、この選挙に勝ち抜かなければ、ま
だまだ途中になっている政策は引き継がれない。

今夜、労働党は副首相のジュリアが党首として入れ替わり、オーストラリア歴史
上初めての女性総理大臣の可能性を打ち出し、ジュリアとロッドは、約3時間に
わたり、雁首並べて、方針を打診したそうだ。

結果、夜、9時に予定していたプレスコンフェレンスに10分遅れて、ロッド首
相が現れた。

ロッド首相は、自分の信じる政策は正しい、オーストラリアの国民のためにやら
なくてはならないことであると述べた。

そして、私はオーストラリアの国民に選ばれた首相であり、一部の強いサポータ
ーたちのために、政治を行っているわけではないと述べた。

オーストラリアは、労働組合が強い。
そして現政権を保持しているのは労働党である。

今、主要な労働組合が、ロッド首相を支持しないと意思を示し、ロッドはそれでも、
党の選挙戦略のために、ジュリアと単純に入れ替わることを拒否したのだ。

明日、朝9時に労働党内での決議が行われる。

たぶん、ロッドではなく、ジュリアが党首に選ばれ、オーストラリア歴史上、初め
ての女性の首相となるだろう。

ロッド首相のプレスコンフェレンスのあと、チャンネルをSBSとABCに換えて、
キャンベラからのコメントや、政治評論家たちのコメントに耳をかたむけた。

その中で、一人、ABCの政治評論家が「私はロッド首相は、自分の信念に基ずき、
今まで政権を行ってきた。それは国民が認めるところであり、堂々と戦う権利があ
る」と述べた。

藤井もそう思う。

ロッド首相は、長年政権をにぎってきた自由党の前ハワード首相などより人間的に
も魅力的であり、頭のきれる政治家だ。

そして、明日の朝、大戦しなければならない副首相のジュリアは、ずーと最初から
今日までロッド首相をサポートしてきた誰もが認める優秀な女性、副首相である。

たしか一昨日だったと思う。TVのコメントでレポーターが「ジュリアは将来、
オーストラリア初の女性首相になれると思うか?」という質問に、ロッド首相は
「ジュリアは聡明で、何よりもすばらしい才能の持ち主であり、いずれオーストラ
リアの女性初の首相になるだろう」と称えた。

「でも今すぐじゃないが、、」とロッド首相は、その時、本音で言っていた。

この二人のコメントは、いつもまっすグである。

この二人、、オーストラリアの首相のロッドや副首相ジュリアは、日本の政治家
と異なり、TVの討論会やニュースによく顔を出し、「生」の質問に即答し、反
対政権の自由党の政治家と共同出演しながらも、ジョークや笑いの中でも、ズバ、
ズバとポイントをつく発言できる非常に頭のよい、そして人間的にも魅力ある二
人である。

ジュリアが裏切ったか、、、というバカな事を言う人間もいるようだが、決してそ
うではない。彼女とロッドは本当に二人三脚だったと、国会討論やTVでのコメン
トをみているだけでもそう信じられる。

確かに、選挙を乗り切るために、党首のクビを据え変え、来る選挙戦に勝ち抜く
、、、それが労働党の目的である。

しかし、藤井はどう考えても、反対勢力の自由党のトニ-党首が頭がいいとは思
えない。(耳だけはでかいが、、、)

日本の野党と同じで、ロッド政権を非難するだけで、まともな政策があるとは思
えない。

今夜のTVでも、ABCやSBSで、キャンべラからのいつもの顔なじみの政治
評論家が「Tonyが政権を握ったら、大変なことになる」とも言っていた。

藤井も同感である。あの自由党のトニ-党首をみていると、まるで日本の野党連
中と同じだと、国会答弁を聞いていて、いつも思う。

いずれにせよ、非常に残念だ。
ロッド首相には、もうちょっと頑張ってもらいたかった。

勿論、ジュリアが首相になることは非常にめでたく、彼女ならきっとあの頭の良
さとバランスの取れた政治力で、きっとこの政局を乗り切ると思う。

でも、今夜のロッド首相の心の中は、何とも無念だろうな、、、と思う。
そしてジュリアの表情もいつもと違った。

二人三脚で、走ってきた二人。

日本の民主党の前総理と現総理などと比較にしてもらいたくもない。内輪の問題
も解決できず、いつまでも政権闘争だけで国家と国民のために政治などできなく
なった口だけの政治家たちと、同じような政治劇だと思われることすら、彼らには
侮辱だと思う。

明日は、朝5時30分からキャンベラのTV中継だそうだ。

藤井は、今夜、6月年度末の年間会計のまとめをするつもりだったのに、、(この
ニュースは無視できるニュースではなく思わずTVの政権中継にかなり時間ととら
れ)ちょっと悔しい。でも、無視できない出来事だった。

でも今夜のニュースは何ともオーストラリアの歴史に大きなショックとなった。
明日は、もっとすごい結果がまっているかもしれない。


2010/06/23(水) | 海外視点「豪州から日本へ」 | トラックバック(-) | コメント(-)

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