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「FMラジオ」ケアンズにしかない自然の魅力

昨日の夜は、毎週(火)夜10時からのSBSのFMラジオ「日本語放送」での
藤井の出番(=インタビュー録音)でした。

SBSは全国放送で、TVやFMラジオの番組を提供しています。
異文化の入り混じるオーストラリアの象徴のように、このSBSではイタリア
語・フランス語・ドイツ語・中国語に混じり、勿論、日本語の番組が放映され、
これをTVで「字幕(=英語)スーパー」つきで見ているだけでも、結構、
その国の情勢や出来ごとが「生」で感じることができます。

そうそう、ワールドサッカーのオランダ戦の前には、オランダのTV局がイン
タビューしてるんですが、オランダ語だし、字幕スーパーがフラミッシュ(=
フランス語とドイツ語が混ざり合ったような言語でベルギーでは国の北と南で
二言語使われています)らしく、すぐ「こりゃ、わからん」と諦めました。

ところで藤井が関与するSBSのラジオ「日本語放送」では、毎週「各州だより」
というコーナーがあり、藤井はつまり「北QLD州のレポーター」です。

トピックは「ケアンズのラスベガス」構想案の政治家への安易でバカげた発想
への地元からの冷たい反応と、ケアンズは自然が魅力という点。その中でも
ケアンズにしかない自然と動物、とくに「木のぼりカンガルー」について、また
熱く語っちゃいました!

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SBS全国放送FMラジオでの藤井の出番は、月1回。
オーストラリア全土に流れる「日本語放送」ですので、藤井の番組と異なり、
言語は日本語です。

但し、QLD州からのレポートなので、オーストラリア全土のリスナーに
興味のある話題が必要で、毎月、出番の日になると、藤井のオージー両親
に電話して「何かいいと思う?」と一般市民の立場からの意見を伺い、藤
井独自の(日本人が好むだろうな?と思うような)話題を合わせて用意し、
SBSラジオの担当ディレクターに「今日の話題は何がありますか?」と
聞かれて2つ3つ話し、その打ち合わせの段階で、オンエアーするトピック
を決めます。

問題は、藤井が面白いと思っても、彼(=ディレクター)が同意しなけれ
ば意味ないので、広く、浅く、トピックを用意し、どのネタでつかれても
話しが面白いように心つもりするので、夜のインタビューが終わるまで
毎回、頭の隅でインタビューの記事と話題のことがこびりついてます。

つまり、話題がきまるとリハーサルなしの「いきなり本番録音」になります。

ディレクターが「今の話しにしましょう」となると「じゃ、本番録音に切り替
えますね」といわれて、それが本番録音になります。藤井は、人前だろうが、
ラジオだろうが、いきなりしゃべることには慣れているので構いませんがね?

今回は、(南の)某政治家が「ケアンズをオーストラリアのラスベガスに
して、テーマパークやカジノの町にしては?」という話題。

勿論、地元、ケアンズは政治家、市長、商工会議所、観光局、そして一般
市民、ついでに観光客まで「猛反対」でした。

ケアンズには「自然」を題材にした素材がたくさんあり、わざわざ人口的
なテーマパークを増やす必要はなく、もっとカジノを大きくするなんてとん
でもない!

もちろん、既存のテーマパーク案はありますし、それはそれで進行するのは
結構なことで市民も歓迎します。

しかし、何も最初から何もなかった町に「人口的」で「ギャンブル」で「けば
けばしいイル-ジョンの町」にしたラスベガスやマカオと、最初から大自然
に恵まれている「すばらしく大自然と融合しているケアンズ」をわざわざ同
じ様にしようなんて考えること自体が、ケアンズ市全体から「ばかげた考え」
と冷たい視線の的になってます。

ケアンズには世界遺産が二つ、、、「グレートバリアリーフのサンゴ礁」と
「熱帯雨林」など、ゴールドコーストやサンシャインコーストのようにわざ
わざ人工的な魅力を作ることのないように、高いビルさえ禁止しているのが
ケアンズなのに、どうしてそんな考えが?、、、、こんな市民のコメントも
ありました。

例えば、ケアンズでは、先週末までの4日間、「ウクレレ世界記録」なる催し
が行われ、残念ながら現在の記録をもつロンドンにはあと少しの数で「同時演
奏者」の数がたらず、「来年もやるぞ!」と盛り上がったようです。

老若男女、そして世界各地からアマチュア演奏者、ウクレレ奏者で有名なプ
ロなどが集まり、それは美しい響きだったそう。世界記録更新には、人数だ
けでなく、同時の楽譜を5分以上、演奏することが条件だそうです。

この自然の美しさと「人」を中心にした文化・音楽のつどい、、これこそケア
ンズのあるべき姿で、現市長など、ご本人が自ら目指すこの構想をバックに、
この日のために特訓を受けて頑張ったそうです。

そして、ケアンズから1時間の高原地帯にしか存在しない「木のぼりカンガ
ルー」。そして「かものはし」「ポッサム」「ワラビー(=小型カンガルー)」
など、コアラやカンガルー以外にも、ここケアンズなら体験できる貴重な動物
たちとの出会いがあります。

または南十字星を代表とするプラネタリウムのような「満天の星空」など、何
も人工的な魅力をわざわざ構築する必要はまったくなし!

これこそケアンズの良さであり、ケアンズを愛する人々にはこれからもPR
していくのがこれらの「自然」との融合の美しさです。

ケアンズは、都会でないからすばらしい場所なんです。

このケアンズを好み、愛し、生活する人たちは皆、都会でなく、この自然が
好きだからここにいる....このことが、どうも都会生活しか知らない
(=つまり寂しい人生です)南の政治家には理解できず、今回のようなアホ
な発想になるようです。

昨日のインタビュー録音は、今日(火)の夜10時に周波数FM90.5で
放送されます。

2010/07/06(火) | FMラジオディレクターの横顔 | トラックバック(-) | コメント(-)

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