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<2>動物愛国オーストラリアvs残酷なインドネシア牛業界

インドネシアの牛処理場での不必要に残酷な牛への虐待の映像は、オースト
ラリア国内に多くのショックを与えた。

最初に放送されたのは先週5/30(月)夜、、あれから毎日、TVでも新聞で
も国民の感心は高い。

勿論、食用にされる動物は「牛」だけではない。

しかし、食肉にするために処理される動物たちに、人間の生きる食の糧とな
ってくれている動物たちを、不必要に、鞭で打ったり、踏みつけたり、骨折
させたり、無駄にいたぶる必要はないはずだ。

その後の、オーストラリアの国の対応とインドネシアの反応はあまりにも違
いすぎて、あきれて開いた口がふさがらないと言うのが本音だ。

(この続きは ↓ の read more... を押してください)


昨日6/7(火)の新聞では、インドネシアに輸出しているオーストラリアの肉牛
を処理している処理場100ヶ所を調査したところ、国際基準で基準を満たして
いるのは、わずか25%=25箇所と判明したそうだ。

そのうち2か所は、国際基準を上回るレベルの良さで、残る23か所は国際基準
満たすという見解がなされた。

これを国会に提出し、「今後、事態が改善されるまではこの25箇所のみに輸出
する」という案に決議を取る予定だと書いてあった。

変わって本日6/8(水)、オーストラリア政府はインドネシアに輸出した牛が食肉
処理場で残虐な扱いを受けているとして、改善措置が取られるまで、同国への
生きた牛の輸出を全面的に中止したと発表した。

牛肉業界への経済的な打撃を考えると、苦渋の決断だったことは明白であるが、
非常に素早い決断である。(とこかの国の政府とはド偉い違い?)

これは、勿論、先週のABC24が、インドネシアでの残虐な牛の殺傷状況をTV
番組で告発し、オーストラリア国内では、多くの国民の反発が沸き上がったこと
から禁輸に踏み切ったためである。

禁輸措置は最長6か月間に上る可能性がある、と言われている。
 
番組では、インドネシアの複数の処理場で、牛を失神させないまま何度も喉を
刃物で切りつけたり、蹴ったりするなどした映像が放映されたが、インドネシア
では、これが残虐行為とは考えていないようだ。

先週5/30(月)の夜、お茶の間のプレミアムタイムに放映されたショッキングな
映像は、翌朝のTVで、スグにオーストラリアのラドウィック農林水産相がTVに生
放送で出演し「遺憾」を表すとともに「即時の調査」と「輸出の一時停止」を示唆
した。

今日、最高6ヶ月に及ぶかもしれないという「輸出禁止」を発表した。

一方、本夜のTVにインドネシアのススウォノ農相がTVに登場して、コメントした。

「オーストラリアの肉牛の扱いは、何もインドネシアだけで扱われている問題では
なく、他の国でもあるはずだ。6ヶ月の輸入禁止は差別である。WTO世界貿易機
構へ訴える。」と言っていた。

記事には「肉牛は米国やニュージーランドからの輸入拡大を検討する。在庫は
十分にあり、価格が急騰することはない。」ともコメントしたと記載があった。

オーストラリアにとってインドネシアは年間3億豪ドル(約255億円)超の生き
た牛の巨大市場。輸出牛の47%にあたるという。

インドネシア側も牛肉供給の25%をオーストラリアに頼っているらしく、イスラム
宗教は豚を食べず、鶏にも限界がある為、牛肉の需要は年々ふえているらしい。

先週のTVの画面でもインドネシア人が言っていたが、オーストラリアの牛肉は
「肉厚」で「骨が小さく」「味がよい」ので、国民に人気の屋台などで手軽に売ら
れるスープにいれる肉団子としても大人気だそうだ。

しかも、インドネシア一般家庭では冷蔵庫が普及されておらず、また販売する
側もスーパーなど冷蔵・冷凍の施設のある店で生牛肉が売られるわけではな
く、屋台のような冷蔵機器もないマーケットで生肉が売られている。

その為、動物愛護団体「アニマル・オーストラリア」代表で、今回のショッキン
グな虐待の映像を取材・撮影し、広く、オーストラリア国民に事実を知らせたリ
ン・ホワイトが提案するような「生きた牛を輸出するのではなく処理肉だけを輸
出」するというのは難しいだろう。

もうひとつの大きな問題は、21世紀のこの現代に、イスラム教が人口の多くを
しめるインドネシアでは「食肉」を処理する方法が(いわゆる先進国の人間には)
(そして動物愛好家には理解できない)無意味にいたぶる殺し方で処理される
ということである。

この問題の解決は、簡単ではないと思う。

オーストラリア側には、牛生産者たちの死活問題vsモラルの問題。
(しかし、国と業界はあえて「即時の輸出禁止」を決定した。)

インドネシア側には、何より「貧富」の差による食品の保管、衛生管理の問題
そしてや宗教上・法律上ともに認められているという(我々現代人には)信じら
れないような「食肉」に処する宗教上の儀式があり、前述のインドネシアのス
スウォノ農相のコメントを聞くと、開いた口がふさがらない。

これが19世紀ならいざ知らず、ハイテク時代の21世紀に、急成長しているア
ジアの仲間入りをしているインドネシアであるのであれば、やっぱり世界の常
識人たちが納得できるような対応をしてもらいたい。

そうでなければ野蛮と言われても仕方ないことに陥ってしまうと思う。

インドネシアといえば「バリ島」。オーストラリア人にも人気のホリデー・デステ
ィネーションである。バリ島爆発のテロ事件でも現場にホリデーでいた多くの
オーストラリア人が犠牲となった。それでも「バリ島」はオーストラリアでも人
気だ、、、。あまり感情論になると、たぶんオーストラリアからのツーリストは
減少傾向に陥るだろう。

オーストラリアは「動物愛国」である。毎日、動物の番組がある。

牛は愛玩動物ではないが、動物への虐待は、過去、犬を虐待した飼い主へ抗
議する記事が、ケアンズでも新聞のトップ記事にもなり、飼い主には警察が介
入し、裁判所で処分をうけた。

オーストラリアは、それほど動物を愛する国と人々であることをインドネシア
は考慮するべきである。

インドネシアも「差別だ」「WTO国際貿易機構へ訴える」と感情的にならず「国
益」や「国際感情」を考えて、冷静な態度と対応を期待したい。

PS: この「牛の虐待」の記事の件では、もの凄い数の皆さまの感心を得たよう
  です。動物愛護の国オーストラリア、そしてメディアの自由が完全に確立
  されているオーストラリアだからこそ、あのような残酷な映像も広く国民に
  見せた方がよいとABC24は判断したと思う。
  その点からエールを送りたい。
  あっぱれ!民主主義国オーストラリアのメディアよ!



2011/06/08(水) | オーストラリアが好きな理由 | トラックバック(-) | コメント(-)

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